アメリカの『ハグの習慣』とヨーロッパの『キスする挨拶』の方法って何?

留学生活

「欧米ではキスなんて挨拶代わりだよ」という人もいますが、少なくとも僕は、アメリカで「挨拶代わりにキス」というのはしたことがありません。

アメリカでの仲の良い人たちの挨拶は「ハグ」です。キスなんてしませんよ。

しかし、この「ハグ」。コレがなかなか日本人には難しい。

いや、できる人もいるんですが・・・。そういう人は、どちらかというと変わり者。

やっぱり、日本人というのは、相手の気持ちを考えすぎるのか、もしくは相手が自分のことを「どう思っているのか」を考えるクセがあるんですよね。

なので、無駄な心配をする事を恐れて、相手の領域に入ることや、他人に触れるコトに躊躇するのでしょう。

いや、でも僕はコレはコレで、良い習慣だとは思います。

だって、他人があまりに近くに居ると不愉快ですし、インフルエンザなどの感染症だって怖いわけです。

ビジネス面でも握手の習慣があるアメリカでは、日本なんかよりも早くインフルエンザが広がるのです。(多分ですけど。)

ハグの習慣

僕が初めてアメリカに行って、ホストファミリーと空港で会ったとき、そこのお父さんとお母さんは僕にハグをしてくれました。

今のように、インターネットなんてなかった時代ですので、エアメールで届いた写真でしか見たことが無い彼らに驚きながらも、「歓迎してもらっているんだな」とは感じました。

ただ、そんなにハグする習慣というのは日本にはありませんので、やっぱり変な感じはしましたね。初対面ですし。

子供たちのハグ

彼らのお家に着くと、彼らの親戚家族も来ていて、小さい子供たちなんかもいました。

もう夜でもありましたので、子供たちはもうそろそろベッドへ行く時間でした。

すると、そこのお父さんは「じゃあ、寝る前にお兄さんにギューしてから寝ようね」と言って、子供たちは順番に、僕にハグをしてから家に帰ったのでした。

子供たちのハグは、素直にうれしいですね。

小さい子供たちがギューとしてくれるのは、心地良くもあります。

同世代の異性のハグ

実は、若い日本人男性にとって、一番違和感があるのは、相手が若い女性の場合だと思います。

同世代の異性とハグする機会というのは、そんなには無いのですが、アメリカでは「まったくない」というコトも無いのです。

その際、あまりに「嬉しそうな顔」をしているとヘンですし、「嫌そうな顔」というのも喜ばれません。

「密着」しているのもアレですし、腰が引けているのもおかしいモノです。

微妙なバランス感覚が必要とされます。

たとえて言うと、横綱が後輩力士に『胸を貸す』くらいの、堂々とした態度が一番いいようです。(多分ですけど。)

大学の授業

先ほど僕は、「接触によって感染症が広がる」という説を唱えましたが、それとは逆に「ハグ」することによって「免疫力が上がる」という説を信じている人もいます。

僕がアメリカにいるとき、大学の心理学のクラスなんかでは、「ハグすることによってストレスを軽減できる」という研究結果に基づき、毎回授業の最初には、両隣の人とハグするように先生に言われたのでした。

さっきは「同世代の異性とのハグは違和感がある」と言いましたが、この場合は先生に「ヤレ!」と言われたので、大義名分があるわけです。

思い切って、同世代の女性に「ハグ」ができるのです。

なので、僕なんかは、毎回心理学の授業になると、お気に入りの女の子の隣に行って、先生の号令を心待ちにしていたわけですが・・・、

ただ「ナゼかマイカイ、心理学の授業になるト、コノ日本人は突然隣にわいて出てクル・・・ナゼ??」なんてアメリカ人の女の子に思われると、ハズカしいモノです。

しょうがないので、授業の前からなるべく自然に会話してみたり、ある時は男子生徒だけで集まってみたりと、いろんな作戦を練ってみたりすると、やっぱりストレスになるのでした。

いつでも、気構えせずに、ハグできるパートナーがいる状態が、ストレスのない状態なのではないでしょうか・・・?

挨拶のキス?

さて、アメリカ生活も長くなり、ハグする習慣も「あ、ハイハイ、コレね。」と難なくこなせるようになったわけです。

そして、日本に戻り、妻と出会い、彼女と結婚して、今度はヨーロッパの親族に挨拶の旅へ出かけることになりました。
(まあ、奥さんが西欧出身なもので・・・。)

そして初めて出会う、ヨーロッパの新しい親類たちにハグして回るコトになったのですが・・・、

ヨーロッパはハグだけでは終わらないのですヨ。知ってました?

頬にキスをするのです。というか、キスのジェスチャーをします。

そうです。ヨーロッパではホントに「キス」が挨拶代わりなのです。

その方法

さて、その方法なのですが、最初に相手(もしくは自分)が両手を広げて、大げさなくらいの笑顔を示します。

こちらはソレに反応し、相手の内脇から手を入れそのまま肩を持ちます。このときに、こちらも笑顔を忘れないで下さい。

そのまま、先ずは右の頬を相手の右頬に当てます。

このときに、相手の「ウ~~ン♡」という悶絶音が耳元で聞こえたりしますが、無視してください。

その後は、素早く顔を入れ替えて、左の頬を当てます。

このときに、また相手の「ウ~~ン♡」という悶絶音が耳元で聞こえたりしますが、もう一度無視してください。

そして素早く離れて、相手の笑顔を確認しましょう。これで終了です。

高いハードル

文章でもおわかりのように、この挨拶方法は、日本人にとって非常にハードルが高いモノです。

ハグだけで怯え震えていた臆病者には、到底できる芸当ではありません。

アメリカ生活の長い僕でさえ、最初は「マジかよ!」とビビったくらいです。

しかも、コレは国によって違うそうですが、ウチの妻の国は同性でもします。

同世代のオッサンの「ウ~~ン♡」を聞かないといけません。

でもまあ、『郷に入っては郷に従え』です。しないわけにもいかないのです。

ただ、やっぱり相手がキレイな女性とかだったりすると、チョット嬉しかったりしますが・・・。
妻よ、ゴメンね。

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